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NZキャンプ旅行(1)----え、ジジババがキャンプで旅行? [ニュージーランド キャンプ旅行]

ニュージーランドは、美しい国であり、日本とよく似た気候の安全な国だ。しかし、南半球にあるから、季節はちがう。ニュージーランドで夏とは12月、1月、3月のことだ。8月は冬で雪が降るのだから大変興味深い。ニュージーランドへの旅行を考えたのだが、調べて見ると旅行代金は安くない。JTBのツアーなども1人40万円以上もするから、年金収入だけの身にはつらい。

ホテルなども意外に高い。モーテルが150NDZ、BBが200NZD、ホテルなら300NZDというところだ。航空運賃も高い。ニュージーランドはあまり時差もないから近いと感じるのだが、11時間もかかり、アメリカ西海岸とかわらない。だからツアーも高いのだ。

ニュージーランドの魅力はどこにあるかと言えば、もちろん美しい自然だ。マウントクックは富士山に匹敵する。かなり南にあるからフィヨルドも見られるし、南十字星などの星空がよく見えるという。広い平原に羊が散らばる光景には憧れを感じる。そんなことから、ニュージーランドではキャンプが盛んで、あちこちくまなくキャンプ場があって、当然、それらはホテルよりうんと安い。ニュージーランドの正しい旅行方法はキャンプなのではないだろうか。こう考える人はかなりあるようで、旅行記などを検索すれば、ニュージーランドをキャンプして廻る記事がいろいろと出てくる。それはすべて若者あるいは、子育て世代だ。

60を過ぎた、じいさんばあさんが何のたわごとかと思われるかもしれない。まして僕は呼吸器障害で酸素ボンベを持ち歩く身体障害者だ。しかし、キャンプというのは寝るだけで、別に体力のいるものではない。どうせ車で移動するのだから、テントを担いで山に登るのとはわけがちがう。バスに乗ったり降りたりを考えれば、むしろ楽だろう。外国で酸素ボンベの手配は難しいのだが、POC(携帯用酸素濃縮機)を手に入れている。電源さえあれば、どこでも酸素を補給できるのだ。ニュージーランドのいたるところにあるキャンプ場は、電源を装備したオートキャンプ場だし、車の中ではシガーライターから電源が取れる。

よし、ニュージーランドに行くならキャンプ旅行にしよう。

ニュージーランドキャンプ旅行のリサーチが始まった。

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NZキャンプ旅行(2) ---キャンプイングカー選び [ニュージーランド キャンプ旅行]

テントを持ってのキャンプ旅行は、若い頃、子どもたちを連れて北海道でやったことがある。実は、旅行としてはあまり効率の良いものではない。設営、撤収に時間がかかるからだ。朝飯を作って、後片付けをして、撤収となれば時間がかかる。出発はどうしても遅くなるし、雨でも降っておれば半日かかりになってしまう。移動の時間が短くなり、先を急ぐから、昼間のアクティビティーが制限されてしまう。

キャンピングカーを使ったことが無いのだが、撤収は楽で、朝飯を食べたらすぐに出発できるのではないだろうか。これは魅力だ。ニュージーランドには多くのレンタル会社があり、日本よりはキャンピングカーが身近な存在だ。しかし、調べて見ると決して安くは無い。1日280NZDもするなら、モーテルに泊まったほうが安い。キャンプ場も電源付きなら50NZD位は払わなければならない。

僕の場合、必ず電源が要るのだから、テントを張るにしても、やはり電源付きのサイトが必要だ。キャンピングカーに囲まれて、小さなテントを張るのも気が進まない。もう一つの問題は、荷物だ。日本から、キャンプ道具を全部持っていくのは現実的でない。ニュージーランド航空はチェックインの荷物を1人1個で23kgしか認めない。ジェットスターに至っては、手荷物は全部有料になる。もちろん、ANAやJALなどは、もっと持てるが、航空券はひどく高い。テントキャンプの道具立てを現地で買って使い捨てにするという手もあるが、やはり高くつく。

安い、キャンピングカーを見つけるしかないだろう。キャンピングカーといってもピンからキリまである。ニュージーランドでキャンピングカーは一般的にはcampervanといわれているが、motor homeとかsleepervanなどという言葉もある。これらは、少しずつニュアンスが異なる。
  1. )シャワー、トイレ、エアコンのある専用の「動くホテル」、 これはmotor homeともいわれる。キャンプ場では240V電源をつなぎ、全く不自由はない。トラックやバスを改造したもの。
  2. )キッチン、ベッド、冷蔵庫があるハイエースなどの改装車、あまりmotor homeとはいわれない。やはりキャンプ場では240V電源をつなぐ、冷蔵庫もあるし立ち上がって車内で料理もできる。しかし、トイレ・宿泊中のエアコンはない。
  3. )ワンボックス車にベッド、カセットコンロや水タンクをつけたもの、sleeper van などといわれる 240Vにはつながないし、調理は外に出て、テールゲート下で行う。車中泊と同じようなもの

キャンピングカーといえば(1)がそのイメージなのだが、これは高い。トイレがないと、夜中にトイレに行きたくなったりしたときに不便なのだが、シャワーは実のところいらない。キャンプ場にはかならずシャワー設備があるからだ。もう一つ重要なことは、トイレはメンテがいるということだ。車内のトイレは一時的に貯めるだけだから、その始末は自分でしなくてはならない。できれば使いたくない。かなり大型の車になるから、小回りがきかないし、運転も少し不安がある。そういうことで1日280NZDもする(1)は除外した。

(2)と(3)では迷ったのだが、値段があまり変らないことがわかったので(2)にした。夜遅くキャンプ場についたりした場合もすべて車内で調理できるから安心感がある。キャンピングカーといえるものに乗ってみたかったことも有る。食料を調達できるのは町だから、冷蔵庫がないと厳しいのではないかということもある。最新のsleeper vanはバッテリーを2つもち、冷蔵庫も備えているのだが、その分値段が高くて(2)と変らなくなる。

実は、キャンピングカーの値段は、この(1)(2)(3)のカテゴリー以外に別の要件で決まることが解った。
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NZキャンプ旅行(3)---安いキャンピングカー [ニュージーランド キャンプ旅行]

検索してみると、ニュージーランドには実に多くのcampervanレンタル会社がある。ところが、どうもこれらの会社の実体は、お互いにつながっており、いくつかは実質的には同じ会社のようなのだ。例えば、最大手のMauiのウェブサイトでも、Bertz、United、mightyなどの別の会社へリンクされる。そして、会社によりかなり値段がちがう。

わかったことは、これは車の古さのちがいであるということだ。Mauiが新車を調達して、少し古くなったら、別会社に移して、色を塗り替える。さらに古くなればまた次の会社という仕掛けだ。だから、いろいろ調べて、安いところは見つかるが、それは同時に古い車を見つけることになる。しかし、車というのは、適正に整備されておれば、かなり古くても走るものではある。どのくらい古いかというと15年、それ以上に遡る。多少びびるところではある。

もう一つは、campervanは季節ものであるということだ。キャンプの季節はだいたい夏に集中している。真冬に雪中キャンプなんてのは、よほどの好きもののすることで、普通はやらない。だから、campervanの値段は、12月から2月が高く、8月などは無茶苦茶に安い。調べて見ると3月1日から値下げするところが多い。

航空運賃のほうは、2月とか11月が安いし、さすがに5月となるとかなり寒くなる。多分、ベストは、2月の末から3月にかけてのレンタルだろう。これなら、まだ寒いというわけでもなく、むしろ停止時にエアコンの無い車でも、さして暑さが問題にならないだけ、良いシーズンではないだろうか。

貧乏旅行を楽しむということを主旨として、3月に1日80NZDの車をレンタルすることにした。車の年式を見て驚いた。なんと12年前の車だ。最大の不安は、こんな古い車ではたして大丈夫だろうかと言うことである。AAの緊急サービスが付いているというから、車が動かなくなってもなんとか救い出してくれることにはなっている。費用は目算で、一般的なツアーの半額になる。

一応、申し込んでみたものの、考えてみれば、ニュージーランド南島までの航空運賃が、そもそも安くない。キャンピングカーだけを安くあげることはバランスを欠いているのではないかと、思い直した。結局、1日145NZDの4年もの位の車に落ちついた。これでも、レンタカー+ホテルよりは安い。
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NZキャンプ旅行(4) 予習してみるニュージーランド [ニュージーランド キャンプ旅行]

ニュージーランドは南半球にあるから日本とは夏と冬が逆になる。これだけでも興味深い。いろんな所で日本との違いが大きい。人口過剰な日本とは逆にニュージーランドの人口密度はかなり低い。日本と同じくらいの面積があるのに、人口は440万人でしかなく、羊のほうが多いくらいだ。そもそもニュージーランドは、1000年前までは無人島だった所だ。人間どころか哺乳類の動物さえいなかった。

その昔、大陸が移動して今の地形が形成されたのだが、ゴンドワナ大陸がアフリカ、インド、オーストラリアに分裂した。そのオーストラリア大陸からさらにニュージーランドが分裂したのだが、新生代のある時期には完全に水没していた時期があった。そのために、あらたに浮上したニュージーランドには、ほかの大陸にはあるような哺乳類の発達はなく、ほかのところとは異なる生物がすむようになった。キーウィとかタカヘ、カカポといった珍しい飛べない鳥が多くいるのは、動物がいないので逃げる必要がなかったからだ。

1000年前くらいに、ポリネシアから移民がやってきた。いまもニュージーランドの人口の10%位を占めるマオリという人たちだ。暑すぎもせず、寒すぎもせず、なかなかいい気候だし、飛べない鳥など食料も豊富だから、マオリの人口も増えた。そこへ、ヨーロッパ人たちがやってきた。最初に来たのはオランダ人のタスマンで、ここを “Nova Zeelandia”(->New Sea Land)と名づけた。Zeelandはオランダにある地名でもある。しかし、尊皇攘夷のマオリ族に阻まれて上陸はできなかった。その後、イギリスのクックが探検し、捕鯨基地としてイギリス人の進出が優勢になった。イギリスの植民地になり、1907年に自治領となったが、独立したのは1947年になってからだ。

ニュージーランドは世界に先駆けて社会保障を充実させた国としても知られる。医療費は無料で、外国人に対してさえ、医療費そのものだけでなく、治療のための休業補償までしたのだからすごい。しかし、これが破綻したのも世界に先駆けていた。多くの縮小がなされ、公共企業の民営化や独立法人化が起こった。今、実際の生活がどうなっているのか、行ったらぜひよく見てみたい。いまでも、高賃金、高税率、高物価の伝統はある。調べてみると所得水準は日本より少し低いくらいだ。

ということは、時給はかなり高いことになる。なにしろ日本は労働・通勤時間が長いのだから。最低賃金は1029円、たしかに日本の687円と比べるとかなり高い。ニュージーランド人の気質として、あくせくせず、のんびりと人生を楽しむというものがある。時給は高く、労働時間は短いということにこれが現れている。もっとも、統計上の労働時間は短いわけではない。牧畜や農業が多いから、労働密度は低くても長い労働時間になることがおおいからだ。

ニュージーランド人の愛称はキーウィであり、自他共にキーウィ気質というのを認めている。捕鯨が盛んな国だったにもかかわらず、鯨の保護に熱心だし、自然保護主義も強い。文明国だが原発は持たない。キーウィハズバンドなどといわれるように男子は非常に家庭的で、5時には家に帰り、家事にいそしむのが普通だ。ちなみにキーウィという鳥の子育ては雄がする。DIYが非常に盛んで、工具をいっぱいそろえている家が多い。サラリーマンよりも自営が好まれ、大学進学は女子に多くなる。だから政府閣僚なども女性が多い。

このキーウィ気質というのも大変興味深い。短い旅行でどれだけわかるものかは疑問だが、ぜひ片鱗を垣間見たいものだ。こういった興味深い社会と、大自然に囲まれた島ニュージーランドを訪れる。楽しみなことである。
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NZキャンプ旅行(5)  クライストチャーチへ 体調最悪で出発 [ニュージーランド キャンプ旅行]

暑さも和らぎ、航空運賃も高くない丁度良い時期を選んで出発したのだが、直前から背中の痛みが出てきた。時々起こる痛みを自分ではリウマチ性多発性筋痛症と診断している。病院に行っても痛み止めをくれるくらいでしかない。背中から左腕にかけて痛みが走る。歩くと、一歩ごとにビンビン響く。咳をするとこれまた痛い。目は結膜炎を起こしてはれぼったい。耳は中耳炎で聞こえが悪い。安い航空券はスケジュールを変更できない。背中をかがめて、無理やり出発することにした。

POCの電池は4時間しか持たないから、機内で三回電池の交換をしなければならない。丁度眠りかけた所で電池の交換のため立ち上がって荷物を取り出さなければならないことになる。結局、ほとんど寝られなかった。背中の痛みはあい変らずきつい。オークランドで国内線に乗り換えてクライストチャーチに行くのだが、充電のために、朝九時から午後一時までオークランドで長い乗り換え時間を設定してある。クライストチャーチに着いたのが3時、レンタカー会社の営業時間は4時までとなっている。

天候は雨。電話をすると、レンタカー会社のピックアップポイントは国際線のほうだという。国際線ターミナルまであるいて、雨を避けながら待つが、なかなか来ない。アイランドの歩道にはホテルの送迎しか来ない。やっと駐車場にいる送迎車を見つけてなんとか営業時間ぎりぎりにたどり着くことができた。睡眠不足と背中の痛みで相当疲れていた。

補聴器を用意していたのだが、音は大きくなるだけで聞き取りが悪い。特に英語が聞き取りにくくなっているのに気がついた。おまけに慣れないニュージーランド英語だ。「トダイ(今日)は、あいにくライン(雨)ですね。あなたの国際免許はアイアイアイ(AAA)の発行ですか」といった調子だ。契約の説明で、保険を勧めてきた。事前に申し込んで保険はつけないことにしていたのだが、連れ合いが不安になって、保険には入ろうと言い出してしまった。

レンタカー会社の保険はくせもので、実は何の役にも立たないことが多い。わかっていながら、このとき流されて契約してしまったのは、相当疲れてしまっていたということだ。すでにこの状態で危ないと意識するべきだった。キャンピングカー自体は思いの外きれいで、食器、鍋、電気ポット、トースター、電子レンジ、電気ストーブ、電気冷蔵庫など全部揃っている。キャンプ場の電源につなぐから何でも使える。電気冷蔵庫は自動切換えで12Vやバッテリーも使うからずっと動く。

ともかくもということで、ショッピングセンターに行って、食料などを買い込み、市内のホリデーパークに向かった。ホリデーパークというのは設備の整ったキャンプ場でニュージーランドではどの町にも必ずある。日本のキャンプ場は人里離れた場所にあったりするのだが、街中にあるから、キャンプ旅行が普通の旅行スタイルになっている。

ホリデーパークで指定されたサイトに駐車しようとしたのだが、おかしなことに、中央分離帯のある道で、指定サイトに右折することができない。そのまま外に出てしまった。仕方なくUターンして入ろうと思ったら、既に別の車が止まっているようだ。雨が激しく振り出していたし、夕刻に近づいて暗くもなってきていた。大きなキャンパーがいて、その陰かと思って右に寄ったら、ガリットいう音がした。分離帯の岩が、道路に飛び出していた。結局、サイトは詰まっていて、オフィスで別のサイトに行けといわれることになった。車に傷をつけてしまい。予定外の出費になってしまう。保険が役に立たないことは後述する。

テーブルをはずしてベッドを作る。これが意外に面倒だ。荷物もあるから場所も狭い。むしろテントを建てるほうが簡単かも知れない。結局、日中のテーブル+ソファーモードには戻さず、ベッドの設定のままで、過ごすことにしてしまった。何も狭い車内で食事をすることはない。雨ならベッドに腰掛けても食べられて、特に不便でもない。

南島の南緯は、日本で言えば北海道にあたる。夏のおわりなのだが少し寒いくらいだ。ベッドは十分広く、クッションも良い。疲れもあったので、ぐっすりと眠った。寝心地はむしろホテルのベッドよりも良いくらいだった。

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NZキャンプ旅行 (6)カイコウラでオットセイと遊ぶ [ニュージーランド キャンプ旅行]

車の傷で大いに気持ちが凹んだのではあるけれど、疲れもあってぐっすりと寝られた。そのせいか、背中の痛みが少し和らいでいる。雨は降り止んで空は晴れている。人間は体調がよければポジティブ思考になる。あれは、体調も天候も悪条件が重なったのだ。そもそも、キャンプ場で間違った場所に、間違った道を教えられて、整備不良の道に障害物が飛び出しているなどということがなければ起きなかったことだ。僕のせいではなくホリデーパークのせいだ。悪いのはキャンプ場だから僕が落ち込む必要はない。そう考えることにした。

もう一度ノースランドショッピングセンターに行き、買い残した米とコーヒーフィルターを探した。コーヒーしか僕の仕事はないから、フィルターがないと、また「口を開けて待っているだけ」などと言われてしまう。食事は分担して作ったと言うための必須アイテムだ。昨日パンとか粉とかのコーナーを探して見つからなかったのだが、スーパーにはなんと独立した米コーナーがあった。タイ米、インド米などいろいろある。sushi riceというのが日本の米だ。結構すし店があちこちにあり、巻き寿司を売っているが、試してみたら、かなりまずかった。米の炊き方を知らないようだ。

ニュージーランドは南北の島に分かれており、南島東側の中央にクライストチャーチがある。南島を一周するつもりだから、まず東側を北へ向かう。今日の目的地はカイコウラだ。市内はヨーロッパの町並みだが、国道1号線で町を出ると、たちまちニュージーランドになる。広々と草原が広がり、羊や牛が点々と見える。遠くには少しかすんで山々が連なる。その中に道が一筋つながっており、時々対向車と出会う。一般道の制限時速は100km/hである。だからニュージーランドには高速道路がない。と言うか要らない。

もちろん、どこでも100km/hであるわけではない。国道は街に近づくと50km/hとかの標識が出てくる。同じ道が街中では30km/hまで下がる。しかし、速度を落とすのは街に入った時だけで、カーブが多い山道でも、やっぱり100km/hだ。対向車もくるのから、こんなところで100km/hはとてもだせない。「出せるものならだしてみろ」と言わんばかりだ。

面白いのは橋で、多くの橋が一車線の細い橋になっていて、交互通行するしかない。どちら向きが優先かが決められているから、相手側が優先ならよけて待つ。次々と車が来れば、原理的にはいつまで経っても渡れないことになるが、そんなことは起こらない。国道1号線でも車は時々来るだけなのだ。

カイコウラに何があるかといえば、鯨が有名だ。しかし、海岸に鯨が遊びに来てくれるわけではない。船で沖合いまで出かけねばならず、船は朝に出る。そこで、近くにあるオットセイの自生地に出かけることにした。街から車で15分ばかり。タダの海岸だが、オットセイが上がってきている。

観光地だというのに、柵も何もなく、監視員もいない。もちろん、お土産屋なんか影もない。観光客は20人ばかりいるが、誰も声を出さない。時々、ひそひそ話しをしている。昼寝しているオットセイさんに気を使っているのだ。海岸はきれいで、ごみが一つも落ちていない。日本では、観光地の海岸はどこでもゴミだらけであることを思い出して、感心した。

海から上がったオットセイは、ヨタヨタと歩きにくそうに、僕らのすぐ傍までやってくる。人間を何も気にせずにごろりと横になる。無防備に上向きになって、お腹を日に焼いているようだ。安心しきってすごしているのは、観光客がこのように、オットセイに気を使って見るという習慣が続いているせいだろう。いや面白い。

海辺の町には魚屋がある。鱈とイセエビを買ってきて夕食にした。クレイフィッシュと呼ばれているが、やはり安くはない。しかし、思い切ってでかいのを一匹買って二人で食べたら、お腹がいっぱいになった。イセエビでお腹が膨れるなどということは、二度とないだろう。


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NZキャンプ旅行 (7)ププスプリングス--あくまで透明な泉 [ニュージーランド キャンプ旅行]

二日目になると、背中の痛みはさらに和らいだ。この調子だと直りは早いと思われた。9月の北海道のようなものだからやはり夜は少し寒い。しかし日中は日差しが強いくらいのいい天気だ。南島の北端を目指す。北には、北島との航路の港町Pictonそして、芸術家の町Nelsonがあり、風情が楽しめるのだが、先を急ぐことにした。昨日の行程から10日間で一周するのはかなりハードであることがわかったからだ。海岸線から内陸に少し入り、もっと北、Takakaが今日の目的地になる。丸一日走りっぱなしになってしまった。

なぜTakakaにこだわったかというと、この町のはずれにはpupu-springsという泉がある。着いたのはもう夕暮れに近かったのだが、車を降りて、しばらく山道を歩くことになった。木立に覆われているのだが、そばをかなり大きな川が流れている。その水が、さらさらと透明で、深く流れも速い。やがて川幅が広がり湖になった。一番上流に当たる部分に橋が架かっておりそこから湖面を見ると、2,3箇所、少し盛り上がっているところがある。全く音はしない。これが泉なのだ。

すごい噴出量だ。川というのは、上流が細くはじまり、より合わさってだんだん大きくなるのが普通だが、ここではいきなり大きな川が始まっている。泉から湧き出す大量の水だから、透明度が高い。濁る暇なく流れているので、かなり深いのだがしっかりと底まで見える。世界一透明な湖と言われていたと説明があるから、今ではどこかにもっと透明な湖があると認識されているのだろうが、静かな山間にある透き通った水面が流れでゆれる様子は神秘的でもある。見物は我々だけで他に人影はなかった。帰りに一組と行き会いはした。

Takakaの町にもホリデーパークはある。人里離れたところにキャンプ場がある日本と違って、ニュージーランドでは街中にキャンプ場がある。街中といってもTakakaの町自体が人里はなれているのかもしれない。日本ではキャンプ自体がリクリエーションなのだが、ニュージーランドでキャンプは旅行の手段だ。だからビジネスホテル感覚でキャンプ場が設置されているといってよい。キャンプ場にはシャワー、キッチン、ダイニングがついている。キッチンにはガスレンジ、オーブンや電子レンジまで全部揃っており、鍋、食器やナイフ・フォークの類まで自由に使える。だから実は、テントと寝袋さえあれば、旅行には何等不自由はないことになる。どこでも、きれいに後片付けされており、実に気持ちがいい。キャンパーのマナーが優れているのはすばらしいことだ。

ホリデーパークというのは、キャンプだけでなくバンガローのような宿泊棟やちゃんとしたベッドにバストイレもあるモーテルも備えている。さらには、温水プールや遊園地、アトラクションなどがあって、ここで一日楽しめるようになっているものもある。設備が豊富なほど値段が高い。旅行には、最低限のもので十分だ。特にキャンパーの場合、設備が悪くて寝心地が悪いなどと言うことはありえないのだから安心だ。宿泊料は、クライストチャーチが$50、カイコウラが$45、タカカが$35とどんどん安くなって来た。結局最低が$28、平均$35といったところだ。電源なしのテントサイトならもっと安いだろう。

スーパーで買ってきたニュージーランドビーフのサーロインステーキが今夜の食事だ。星空が美しい。

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NZキャンプ旅行(8) 西海岸を南へ [ニュージーランド キャンプ旅行]

3日目、前日も一日走りっぱなしだったのだが、この日は本当に西海岸をひたすら南に走る日だ。南島は、見所が南北に分かれており、真ん中にあるクライストチャーチを基点にすると一筆書きが難しいとは「地球の歩き方」にも書いてある。特に西海岸中央部は何もない。TakakaからGraymouthまでの山道とHokitikaまでの海沿いをあわせて400kmひた走りになった。東海岸の牧草に覆われた丘がつながる開けた景色から、木が茂った普通の山に囲まれた景色になってくる。雪を被った高い山も見られてなかなかの良い景観なのではあるが、一日中だと飽きてくる。案の定、配偶者は「なんでこんなに毎日走ってばかりなのよ。もういやだ」と文句を言い出した。しかし、ここまでくれば、ともかく南へ行くしかない。

僕のほうは、背中の痛みもなくなって、毎日走るだけで満足だった。旅の目的は2つあると思う。1つは、まだ見ぬ世界に対する好奇心だが、もう一つは自分の自由を確認したいということだ。人は病気とか仕事とか、いろんな制約を受けている。それでもまだ自分の意思で動くことができる。その自由を確認したいという指向が旅への憧れとして現われる。酸素ボンベを持たねば動けない体ではあるけれど、それでもこのとうり、ニュージーランドまで出かけられている。僕にはその事実が嬉しい。だから、毎日走るだけで別に文句はないのだ。

Hokitikaの町に、なにかアトラクションはないものだろうかと調べたらShanty Townというのがあった。このあたりはその昔、ゴールドラッシュで賑わったところだ。金鉱町を再現したテーマパークで日光江戸村みたいなところだ。まあ、たいしたものではない。行ってみると、19世紀の町並みがあって、散髪屋、病院、消防署などいろんな建物に当時の文物が置いてある。意外だったのは中国人のコミュニティーがあったことだ。ニュージーランドの金鉱には中国人労働者が多かったらしい。人種差別の問題とかいろいろと軋轢があったことが伺える。

キャンプサイト探しには苦労しない。予約はまったくせず、いきあたりばったりで飛び込んで、断られたことはなかった。大抵、町にはholiday parkの標識があったりして、それを目当てに行けばいいし、地図にはキャンプ場のマークが描かれている。hokitikaでは、地図にマークのないところに看板が見えたのでそこに言ってみた。岡の上から海を見渡せるいい眺めの所で、実は普通のホテルだった。ホテルの壁にコンセントをつけて、そこに2台だけキャンピングカーが止まれるようにしてある。そこに止めて、ホテルのトイレやキッチンを使えということだ。

西の海の水平線に沈んでいく夕日を眺め、大きなソーセージが入ったシチューを食べた。隣に来た大型のキャンピングカーはフランス人の一家で、子どもが5人もいる大所帯だった。これだと、キャンピングカーで旅行するしかないだろうなあと思った。ニュージーランドの旅行者は多く外国人である。いわゆる名所ではアジア系特に中国・台湾・韓国のツアー旅行が目立った。しかし、キャンピングカーは欧米系が多く、アジア系にはついぞ行き当たらなかった。

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NZキャンプ旅行(9) 見逃した氷河と鮭 [ニュージーランド キャンプ旅行]

Hokitikaからもさらに南に下る。Westland国立公園の領域に入り、Mt.Cookを始め、高山の山景色が見られるようになる。道は海にも近い平坦なところを走るのだが、雪を被った山々が間近に迫ってくる。中でもFranzJosephは氷河観光の町として知られている。氷河歩きなどしてみたいものだと思っていたのだが、町に着いてみても、特段、氷河らしきものは見えない。氷河は山間の谷にあるから町からは見えないのだ。では、なぜここが氷河観光の町かといえば、実はヘリコプターツアーの基地になっているからだ。徒歩で氷河に到達する道もあるのだが、これはかなりのハードワークで装備もいる。

せっかく来たのだからヘリコプターに乗ってでも氷河に行くかと思ったのだが、強風で全便欠航だと言われてしまった。いい天気なのに、ヘリコプターはかなり風に弱いらしい。そんなわけでFranzJosephは空振りだった。したがって、今日も走りっぱなしの一日になる。景色は決して悪いわけではないからドライブは楽しめる。しかし、平原が広がり、羊が見られるニュージーランドらしい風景ではなく、信州のように林の中を抜ける道で木々が薄れたときに山が見えるといった光景になる。

Westland国立公園からはずれ、さらに南に行くと、午後も遅くなったころ、Mt.Aspring国立公園の領域に入る。このあたりで西海岸の道はなくなる。海岸は断崖絶壁となり、奥深くまで入り込むフィヨルドがある地帯になるからだ。山越えをして山地の南に出なければならない。山越えといtってもトンネルもない日本で言えばなだらかな丘越えだ。しかし、連れ合いは、今日も走ってばかりだと、すっかり機嫌を損ねている。何かアトラクションでもないものかと見ていたら。「Salmon Farm」という看板があった。かなり行き過ぎていたのだが、Uターンして見に行った。山のきれいな水を利用して鮭の養殖が行われているらしい。ここで新鮮な鮭の切り身を手に入れた。

山を下ってMakaroraについたのはもう6時を過ぎていた。国道脇にちいさなキャンプ場があったCampervanはわれわれだけで、テントが3つくらい立っていた。ここが$28で最安値を記録したキャンプ場である。国道に面したコンビニで支払う。しかし、共用棟はなかなかしっかりしていて、キッチン、ダイニングが談話室風になっており、暖炉もある。少し寒かったので、薪をたくと心地よい。

買ってきた鮭を焼いて食べたのだが、これが最高にうまかった。鮭というのは、普通パサパサした感じがするのだが、うなぎのように、とろりとした感触がある。後日もう一度食べたくなってスーパーマーケットで鮭の切り身を探したら、値段が倍もしていて驚いた。

ここで行き会ったのはフロリダから来たカップルで、一ヶ月も旅行しているという。乗用車でテント泊だが、よくしゃべるお姉ちゃんで実に楽しそうだった。どうもこの日は、テントにもどらず、暖炉の前のソファーで寝たようだ。食後、明日の行程などを相談したのだが、連れ合いは完全にぶちきれていて、もう走らないなどと言い出した。Queenstownまで行ったら、どこへも行かず、植物園や町を見て過ごすのだという。 ここからは、見所がたくさんあり、これまで走ったのはここでの日程を稼ぐ為なのだと説得したのだが聞かない。困ったものだ。

Makaroraは、本当に小さな町で戸数は数軒しかないだろう。明りがないから星が良く見える。空にはこんなにも星があったのかと思った。天の川は本当にmilky wayに見える。オリオン座ははっきり見える。 北極星は見えない。この機会に南十字星を確かめておこうと、磁石で、真南を見たのだが、どうもそれらしい十字架形の目立つ星は見つからない。星空を楽しみながらも、釈然としない気持ちが残った。南十字星の発見は後日に譲る。

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NZキャンプ旅行(10) あやしく光る土蛍 [ニュージーランド キャンプ旅行]

Makaroraを出発して南に下るとワナカ湖に出る。ここから風景は一変する。遠くの山々は一段と美しく、それに湖のなんともいえない青さが映える。ツェルマット近辺に似ている光景だ。連れ合いはすっかり機嫌を直して「今日はTeAnauまで楽に走れそうね」などと言い出した。「もう動くのはいやだ」といっていたのは誰なのだ。女の子はスイス風の景色に弱い。ばあさんになっても、このあたりは女の子のままらしい。

ワナカ湖を離れると、次はワカティブ湖が現れる。こちらはさらに美しかったように思う。途中、CromwelとかFranktonとかのちょっとした町もある。QueensTownはワカティブ湖に面しているのだが帰りに寄ることにして素通りした。ワカティブ湖の湖畔で昼食を取ったのだが、これは非常によかった。町で買ったサンドイッチだから、たいしたものではないのだが、ともかく景色がすばらしい。紅茶がとてもおいしいと感じられた。

3時ころにはTeAnauに到着してしまったのだが、ここから先、Millford Soundまで120kmの間にはキャンプ場がない。TeAnauで泊まることにして、まだ時間があるから、土蛍を見ることにした。

TeAnauというのはこの町が面している湖の名前から来ているが、それにしても変な地名だ。これはマオリ語で「渦巻く水の洞窟」ということになる。マオリ伝説によれば、その昔、夫を裏切った妻に神が怒って、洞窟から水をあふれさせてすべてを押し流したという。それでできたのがTeAnau湖なのだが、もちろん湖は周りの山々から水が流れ込んでできている。伝説には何か理由があるはずなのだが、周辺に洞窟はない。

この不思議を1948年になってローソン・バローズという人が解決した。道が通じていない西岸に大きな洞窟を発見したのだ。洞窟の中は水が渦巻いていた。その真っ暗な洞窟内には点々と怪しい光が輝いていた。これが土蛍であり、glow warmといわれるように毛虫のようなヒカリキノコバエ(光茸蝿)の幼虫である。光るのは尻尾で、口からは蜘蛛の糸のようなネバい糸を垂らす。おびき寄せた蚊のような小さな生き物をこれで捕獲する。しかし、食べるのは幼虫だけで、さなぎはもちろん、成虫にも口がない。成虫になろと卵を産んですぐに死んでしまう。これを夜も昼もない真っ暗な洞窟の中で何万年もくりかえしているのだ。実に怪しいではないか。

土蛍の観光はReal Journy社が取り仕切っている。道がないのだから船で行くしかない。これが、別世界につれていかれる感覚を作る。対岸に上陸し、草をかき分けたような小道の先に洞窟の入り口がある。洞窟の中は足場が作ってあるのだが、天井が低いところを、かなりかがんで、通らねばならない。洞窟探検のムードが高まる。足元を轟々と水が流れる。滝を登ったところが広がった湖面になっている。ここからボートに乗ってさらに進んでいく。ガイドが渡してあるロープを手繰って船を進めるから音はしない。あたりは真っ暗闇だ。上を見上げると、点々と光る点があちこちに集まっている。蛍のように点滅したりしない唯の光る点だから、これ自身の面白みはない。そこにいたる演出で、洞窟探検を楽しむのがむしろ観光の主旨だ。なかなかよくできた演出だと思う。

TeAnauは一応の町だから、大きなスーパーマーケットもある。夕食はチキンの丸焼きを買ってきて食べた。夜になって再び南十字星を探した。南十字星というのは北斗七星みたいなもので、真南にあるのではなく。十字架の足を伸ばして4.5倍のところの点が南極になっているということがネットで調べられた。当然、時間とともに動き、回転する。正立した十字架の形を探しても見つからないはずだ。この時期、夜になってすぐなら、十字架は横を向いているし、南からはずれている。そのつもりで探すとすぐに見つかった。一度見つけてしまうと、結構目立つようになる。不思議なものだ。南十字星を見ることができて、南半球に来ている実感がわいてきた。今日も星空が美しい。

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NZキャンプ旅行(11) ミルフォードサウンドの絶壁 [ニュージーランド キャンプ旅行]

ミルフォードサウンドはニュージーランド屈指の名所であり、ニュージーランドを訪れて、これを見逃す手はない。陸地に深く海が入りこみ、断崖絶壁の海岸を作るフィヨルド地形であり、雄大な自然の姿が間近に見られる。ミルフォードにはホテルが1つあるのだが、ここの予約はなかなか難しい。その手前といえばTeAnauまでの120kmに宿泊するところはない。

その昔、フィヨルドは全くの秘境だった。だから観光名所となったのはそう古いことではない。探検家のホーマー氏が峠超えのルートを発見し、ここに短いトンネルを作れば車でのアクセスが可能だと言い出した。実際の工事は1930年代に失業対策事業として開始されたのだが、雪崩などで難航し、国道93号の完成は1954年になった。岩を繰りぬいただけの地肌のトンネルで、片側通行。長さは1.2kmでしかないが、ニュージーランド唯一のトンネルである。この道ができて、QueensTownからの日帰りができるようになった。

ミルフォードサウンドまでの道はさぞかし険しい山道かと思ったのだが、山道はトンネル前後だけで、あとは広々とした平原をはしる。山間の谷が埋まった広いメドウズになっていて、ちょうど尾瀬ヶ原のような感じのところだ。意外にも交通量は少なく気持ちのいいドライブだ。途中にも湧き水やきれいな湖水、奇岩がみえる路頭などがあり、立ち寄るべきところがたくさんある。

TeAnauを9時に出て、11時の遊覧船に乗ることができた。遊覧船の料金は時刻によって大幅に変わる。朝9時なら午後1時の半額である。これは、ほとんどの人が、QueensTownからのツアーバスでやってくるからだ。QueensTownを朝早く出て、午後一番の船に乗り、また夜までかかって帰るというのが定番らしい。11時にはまだ空いていた駐車場が船を下りたときにはバスでいっぱいになっていたし、乗り場は多くの人で混雑していた。ニュージーランドでこれだけの人の姿を見たのはここだけである。交通量が少ないと思ったのはまだQueensTownからのバスが来る前だったからに過ぎない。

遊覧船は一番奥の船着場から外海まで行って帰ってくるコースでフィヨルドを海から眺める。緑がかったきれいな水の色が良い。切り立った断崖絶壁に囲まれた水面を進んで行く。この断崖のあちこちに水が流れ落ちる滝が見られる。高いところにある滝は、風で水が飛び散り、途中でなくなっているものもある。周り全体の景色が大きいから気がつかないところもあるのだが、この断崖絶壁の高さはものすごく大きい。絶壁の上と下の途中に雲がある。かなり年間降水量が多いところだから、このように晴れ渡った日に来られたのは幸運だったと言えるだろう。遊覧船は、滝の真下に行って水を浴びるなどということもしてくれる。

船内で食事も出来てお寿司の弁当なども買える。我々は、昼食はサンドイッチを作っていって船内で食べたのだが、船内に自動販売機はない。コーヒー紅茶は無料でサービスしてくれるのだ。ニュージーランドの観光地には自販機がない。日本では、こういった所に必ず自販機があって、少しでも儲けようとするいじましさが目だって、随分と旅のおおらかさを阻害していると思う。観光地に落ちている空き缶やペットボトルを増やす原因でもある。質の高い観光のためには自販機を規制すべきではないだろうか。

乗客はアメリカ人などが多いのだが、目だったのは中国人、韓国人の団体だ。船内の解説は、英語、中国語、朝鮮語でおこなわれ、日本語はない。以前は怒涛のごとくあった日本の観光ブームは経済停滞で消え去ってしまったのだろうか。日本のニュージーランドツアーはほとんどQueensTownからのオプショナルツアーとしてミルフォードサウンドを組み込んでいるから時間帯が違うだけなのかも知れない。

ミルフォードサウンドを堪能した後は、QueensTownの少し手前、Kingstonまで戻ってそこに泊まった。これも小さな町のホリデーパークだ。夕食は、ベーコンの卵とじ、スープ、こふき芋だった。 少し温かかったので、屋外のテーブルで食べた。

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NZキャンプ旅行(12) Queenstownのkiwi [ニュージーランド キャンプ旅行]

Kingstonを出て北に、Queenstownに向かう。どのツアーのパンフレットにも出てくる町だが、町自体に大きな魅力があるわけではないように思う。南島南部で唯一の大きな町だから、あちこちを訪ねる起点になろと言うことだろう。もちろん、町の景観も悪いものではない、というか、美しい町ではある。美しいことで定評のあるガーデンもあるし、北西にあるゴンドラに乗って丘に上がれば、ワカティブ湖を背景にした町のたたずまいが一望できて、これがQueenstown観光の定番になっている。しかし、ワカティブ湖は南の湖岸から山々を背景にして眺めるのがやはり最高で、この道を通ってQueenstwonに来た身では、その魅力は薄くなってしまう。ゴルフコースやカジノに興味はない。

Queenstownでは、"kiwi and birdlife park"に的をしぼることにした。場所はゴンドラの麓だ。街中だから駐車場に苦労するかと思ったのだが、時間が早かったせいで、すんなり駐車できた。「P240」と書いてあるから、何のことかと思ったら、240分まで駐車可能ということらしい。ここで、kiwiを見ることができるのだが、夜行性で明かりを嫌うし、音にも敏感なため、暗闇でそっと見ることしかできない。もちろん、写真は撮れない。真っ暗で何も見えないのだが、しばらくして目が慣れてくると、ごそごそ動くkiwiがわかるようになる。といっても、シルエットが見えるだけだ。それでも、その特異な形状からkiwiを見たという感じにはなる。何がちがうかというと、kiwiには手がない。翼が退化してしまっており、手に対応するものが全く見えず、それが、少しこっけいなkiwiのスタイルになっているのだ。

このパークはニュージーランドの自然を保護したいという個人の情熱で始められ、現在はその子供たちが親の意思を引き継いで続けている。入場料は結構高いのだが、民営の見世物博物館という感じはしない。まじめに自然保護を進めていて、入場料はそのためのカンパと位置づけているのだ。いくつかの鳥のショウもあって、鳥というのは賢い生き物だとわかる。飼育者の手に飛んできて餌をもらうし、ごみを拾ってゴミ箱に捨てるという芸までする。かなり広い庭園もあって、ニュージーランド原生の木々が再現されている。

Queenstownのどこかで昼食を取りたかったのだが、昼ころになると混みだして、駐車場を見つけることが難しくなってきた。町を退散して、途中のどこかで食べることにしてサンドイッチを買った。向かうのは東の海岸でOamaruが今日の宿泊地だ。Cromwell, Alexandra, Ranfurlyなどという町を通る85号線だ。Queenstownを出て東へはKawarau川に沿って走る。深く切り立った谷を流れる水が緑色をしている。この川にかかる旧道の橋から飛び降りるBungyJumpという遊びが有名になっている。今では世界のあちこちでおこなわれており、43mでしかないここのJumpは取り立てて規模が大きいというわけではないが、Bungyと言う人が初めてこれをやったのはこの場所なのだ。発祥の地でありまた、思わず吸い込まれて飛び込みたくなるような景色の美しさが人気で、今も世界中からここにやってきて飛び降りる人が多い。見物に行ったら次々と飛び降りているのが見られた。

ここからの道は、両側がすべて牧場で、なだらかな起伏がある広々としたところを通る。Oamaruに着いたのは6時を過ぎた頃だった。ニュージーランド牛肉がたっぷり入ったカレーライスが今夜の夕食だ。

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NZキャンプ旅行(13) モエラキの不思議な玉石 [ニュージーランド キャンプ旅行]

大回りして海岸に出た理由はmoeraki boulderを見たかったからだ。砂浜に大きなまん丸の石がごろごろ転がっている。holiday parkを出発してこの海岸に行ってみた。国道から外れて海岸に行くと駐車場があり、ここから砂浜を歩いて件の大石のあるところにいけるらしい。他にも一台車が止まっていて、先客がいた。こちらも車から降りて歩こうかとしていたら、戻ってきて、潮が満ちていて行けないと教えてくれた。

もう一つ道があって、砂浜を伝わらず直接大石のところにいけるが、私有地で、土産物店になっている。そこに行ってみるとちょっとしたカフェでもあるところだった。大石へ下る道に料金箱が置いてあり、2ドル入れろと書いてある。ニュージーランドでは珍しい観光地商売だが、日本のせちがらさから見ればなんともおおらかなものだ。しかし、ここから行っても少し砂浜を歩かねばならない。僕はPOCのカートを引きずって歩くのだから、砂浜はちょっと難しい。諦めて上から見るだけにした。確かに直径3mほどもある大きな石がまん丸であるのは奇異なものだ。砂に半分くらい埋まったものもあるし、満潮で水にかなり隠れているものもある。普通の丸い石は転がって角が取れたものだが、これは転げながらできたものらしい。

Moerakiの北にあるOamaruの入り口にはペンギンのコロニーがある。かなり南で、南極への基地になるくらいだからペンギンがいてもおかしくない。一応立ち寄ることにはしたのだが、あまり期待はしない。ガイドブックを調べたところによれば、今から行ってもペンギンは見えないということだからだ。ペンギンは早起きで、まだ暗いうちから海に出かける。漁をして、午後遅くに海岸に戻ってくるので、その時間帯から暗くなるまでがペンギン観察の時間であり、それ以外では見られない。中には、朝寝坊のペンギンもいるのではないかと、行ってみたのだが、いなかった。替わりに何種類かの水鳥が遊んでいた。

Oamaruの町を散策してみた。ここは、ビクトリア時代の古い町で、石造りの建物が多い。この近くには石灰質の岩が多いからこういった建物をつくるのに適している。裏通りは古い商店街で、今もその雰囲気で、保全されている。カフェや羊毛製品、ローカルな野菜を売っている市場のようにもなっている。孫たちに毛糸の靴下を買ったりして連れ合いはご機嫌だ。ここで買ったマーマレイドはなかなかおいしい物だった。


ここから再び内陸に入る。道筋としてはジグザグになるが目指すはテカポ湖だ。行き道にelephant rock というものがあると地図に出ていたので立ち寄った。 一種のカルスト地形なのではないかと思うのだが、丘陵地に大きな岩が露出している。それぞれに奇妙な形なのだが、見ようによっては象のように見える。実際の大きさはかなり大きく象どころではない。それがたくさんある。有名な名所らしく、何組かの観光客がいたし、バスも一台止まっていた。

テカポ湖の手前、プカキ湖のほとりにあるZwizelで泊まることにする。ここではレンタルのCamperVanは少なく、個人もちのトレーラーキャンパーが多かった。エンジンのついていないキャンピングユニットを牽引して運ぶものだ。長期の滞在に便利で、キャンパーを置いて、車だけを使って、日帰りであちこちに出かけるスタイルだ。横にも引き出す形になっている超大型のものもあって、十分に家一軒分の床面積があると思われる。隣の夫婦は、ロシア人だが、かなり長くニュージーランドに住んでいると言う。ここに週末の3日間を過ごすのだから、まさに別荘といった感じだ。

そろそろ日本から持ってきた食料を消化しなくてはならない。夕食は煮込みラーメンとベーコンエッグだった。

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NZキャンプ旅行(14) Mt.Cookとテカポ湖 [ニュージーランド キャンプ旅行]

Twizelを出るとすぐにプカキ湖に出る。ここは丁度真正面にMt.Cookが見える絶好の眺望地だ。やはり山の景色は湖との組み合わせが一番良い。道路脇に車を止めて写真を撮っているひとも多い。何箇所かピクニックエリアがあって、朝ごはんを食べている人たちもいた。気分のいい所であることに間違いはない。うす雲があり、Mt.Cookの頂上付近がちょっと隠れている。こんなこともあるだろうと、実は昨日Twizelに到着した時、ここまで足を伸ばして、Mt.Cookを見てから引き返したのだ。チェックインしたときに、そうしたほうがいいと教えてもらった。

プカキ湖を過ぎると、また緩やかな丘陵地の牧草地帯をを、羊や牛を見ながら走ることになる。ニュージーランドらしい景色だ。テカポ湖に着いたのはまだ10時頃だったから、Hot Springに行って見る事にした。テカポ湖には温泉があるのだ。温泉と言っても水着で入る温水プールみたいなものだ。露天で遠くの山々を眺めながら入れるのは良い。僕の場合、酸素濃縮器をどうするかが問題になる。普通の温泉だと湿気が多く、機械の持ち込みは躊躇してしまうのだが、露天であり、人も少ないから、池のそばにおいて、長いチューブを引っ張って入ることができる。快適である。

テカポ湖は日本からのニュージーランドツアーでは定番中の定番だから、あちこちに日本人の姿を見かける。就職して何年か経ち、ちょっとお金に余裕ができたOLといった感じの人が多かったように思う。偏見かもしれない。テカポ湖と言えば、必ず出てくるのが「Church of good shepaard」という教会で、湖の畔にあって、絵葉書的な絵になる教会だ。日曜日なので礼拝があったらしく、司祭さんも表に出て参列者らしい人と談笑している。ここから見る湖と山々は、確かに美しいので、クライストチャーチから最初にここにきたら感心はするだろうが、ワナカ湖やプカキ湖を見てきた身では、感激も薄い。

観光地だからレストランなども多い。キャンプばかりだったから、この町では少しおしゃれな食事をしようということになった。パブロバというニュージーランドで発明されたデザートのことがガイドブックに書いてあったので、案内所で聞いてみたが、デザートのことまではわからなかった。何件かカフェを見て回ったがメニューに載せているところはない。まあいいかということで、手ごろな店に入ったのだが、ここで僕はFish&Chipsというニュージーランドの悪評高い名物を見つけてしまった。ニュージーランド人が味盲であることの例証によく使われるファーストフードだ。一度は試してみたいと思っていたので、これを注文したのだが大盛りで、二人で食べても満腹してしまった。とんだ「おしゃれな昼食」になってしまい、連れ合いの憮然とした表情が怖かった。

明日はクライストチャーチから帰国の飛行機に乗らねばならない。そんなに遠くないから急ぐこともない。都会地に近いところに泊まるのも芸がないので、少し、北に大回りしてMt.Somersという所に泊まることにした。ここのholiday parkは、きれいに花が植えてある。僕はよくわからないのだが、連れ合いは、手入れが大変なのによくやっていると、しきりに感心していた。こういった田舎の小さなholiday parkには、キャンピングカーが少ない。周りは、テント泊やsleepervanばかりだった。自転車で旅行しているひともいる。サイクリングは非常に盛んで、道でも、よく行き会う。

夕食はチキンソテー。ニュージーランドでは、牛肉よりチキンが高い。

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NZキャンプ旅行(15) クライストチャーチで道に迷う [ニュージーランド キャンプ旅行]

最後のキャンプ地Mt.Somersを出て国道1号線のRakaiaに至る50kmの道は地図で見るかぎり直線だ。実際に走って見て地図が正しいことがわかった。平野の中のどこまでもまっすぐな道なのだ。まったくハンドルを固定したままで走れるくらいだ。ニュージーランドは山や湖は西に片よっており、東側は広い平野が広がっている。だから、農業には理想的な地形ともいえるのに人口が少ないのはなんとも不思議な気がする。こんなところが、もとは無人島だったとは信じられないくらいだ。

キャンピングカーのベッドを解体してソファー+テーブルモードに戻したり、荷造りをしたりしてからの出発だったのだが、こういう道ではスピードが出てしまう。Rakaiaからクライストチャーチまでの一号線も、やはりまっすぐな道が続いた。だから早くも10時頃にクライストチャーチについてしまった。町を散策して、お土産のショッピングなどをして、4時にレンタカーを返せばよいという計画だった。ゆっくりランチも楽しもうということにした。

ニュージーランドでは、ナビが普及していない。というか、いらない。一本道ばかりだから道の間違えようがない。しかし、クライストチャーチのような大都会(といっても人口30万人だが)に来ると事情は一変する。都会地には交差点がいっぱいある。この交差点はヨーロッパ式に真ん中に島があるランナボウトになっているところがかなりある。ぐるっと回るから直進ということはでず、方向を見失う。さらに問題なのはここで道の名前が変わってしまうことだ。ナビゲータをつとめていた連れ合いは、それまでの道路事情が一変してしまって混乱をきたしたようだ。目標にした通りの名前が見つからないことで、地図上での位置を見失ってしまう。町の中心部に近づくと、2011年の地震被害で通行止めのところや、一方通行のところもあって、さらに混乱を深めてしまった。

ぐるぐる回って、やっと第一の目標である植物園に着いた。なかなか良い植物園で、連れ合いは薔薇園などを楽しそうに見ている。僕は、直径10mほどもあろうかと思われる大木に感心したりした。広い植物園で、とても全部は見られない。道に迷ったことで時間も経っているので、早い目に切り上げて食事をすることにした。今日こそ、まともなランチにしようと、レストランを調べたのだが、街中は駐車場がない。またグルグルまわって、The Gerogeという五つ星ホテルに駐車場を見つけて、ここのレストランでランチにした。あまりキャンピングカーの来るところではなさそうで、怪訝な顔をされてしまった。しっかりスーツを着込んだお客ばっかりで、場違いではあったが、ムール貝と骨付きラムを頼んで、なかなかおいしかった。今回の旅で唯一のまともな外食だ。

食事をして、買い物に行く予定だったのだが、かなり遅くなっている。買い物を楽しみにしていた連れ合いは不満だったようだが、燃料タンクを満タンにもしなければいけないので、早い目にレンタカー会社に直行することにした。ところがである。また道に迷ってしまい、ついに連れ合いはお手上げ状態になってしまった。道案内は方角と距離が基本なのだが、彼女はは目標物に頼るばかりだから、予定の目標が見つからないとすぐに現在位置さえわからなくなる。

4時までに着けるだろうか。かなりあせったし、夫婦喧嘩は極度に進展した。なりふり構わず、少し行っては停車して、僕自身が地図を確認することにした。なんとかレンタカー会社にたどり着いたのは4時を少し過ぎてしまっていた。

これからが大変である。車につけた傷をめぐって、保険の議論をしなくてはならない。案の定、全てのミスは保険の対象外みたいなことを言う。保険を売りつけたときの説明とは違うではないかと詰め寄ったが、書いてあることのほうが強い。まあ、この文面は、弁護士が工夫して書いたものだから争っても実は勝ち目はない。議論している間に時間が過ぎていく。

切り上げて、空港に向かうことになったのは、5時を過ぎていた。空港はすぐ近くだが、飛行機の出発時刻は5時半だから、これはやばい。空港に駆け込んで、自動チェックインにパスポートを放り込んだのが5時10分。手荷物検査を通り抜けて、飛行機に乗り込んだのは、ドアが閉まる直前、5時25分だった。Aucklandまでの国内線だから良かったが、国際線なら完全にアウトだ。


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NZキャンプ旅行(16) 終章 保険の無意味さ [ニュージーランド キャンプ旅行]

車の傷について、保険が無意味であったことを書いておこう。レンタルの直前に、保険を勧められた、というより、無保険を脅された。おじけついた連れ合いが入っておこうと言い出してしまった。なんだか面倒になって3万円ばかりを払うことにしてしまったのは、僕が疲れていた証拠でもある。

実は、全く無保険ということではない。レンタルビジネスは、ある程度の保険を含めなければ許可されないからだ。自賠責みたいなものは車を買うためにだけでも必要だ。物損でも免責4000ドルの保険は自動的に入っているのだ。ここで勧められたのは、オプショナルなもので、免責なしになる。その説明は「It covers everything with a little exception of misestimation of the car size」というもので、除外項目はハイルーフなのに勘違いして低い天井のガレージにいれて頭を打つといった場合などだと言うことだった。それ以外は全部カバーするから、これさえつけておけば安心というわけだ。

契約文面を読むと「法律違反」の場合や、「車を放置していた場合」を除くともある。もちろん、キャンピングカーを放置したりするはずもないし、違反運転はしないつもりだからこれらの条項は関係ない。普段乗っている車より大きいから自分の車と同じサイズだと思わないことだけが注意事項になる。

僕の場合、悪天候で、間違った道を教えられて、道に飛び出した石を見逃してしまったのだから、サイズを推量し損ねたわけではない。右側だから、大きな車であってもサイズは変わらない。そういった議論になるのだが、実は、あらゆる事故は車のサイズがゼロでないことで起こると解釈するようにできている。弁護士の悪知恵である。

相手の車がある場合、こちらに全く法律違反がなければ、相手が支払う。こちらに違反があったら保険の適用外になる。自損事故の場合、全てをサイズ問題に帰着させる。おそらく、レンタカー会社がこの保険を適用したことはないだろう。あったとすれば、走行中に落石があって、屋根に傷がついたような場合だけだろう。だれにもミスがない不可抗力の時だけ適用される保険なのだ。

こういった保険を「covers everything」などと言って売りつけるのは詐欺のようなものだが、レンタカー業界では横行している。中にはまともなCDWがあることはあるから、やはり保険は中身をよくチェックしなければならない。僕は事前にこのことを知っていたのになんで契約してしまったのかと言うのが後悔なのだが、思い直すことにした。もし、この保険に入っていなかったら、連れ合いは、「だから保険に入ろうと言ったでしょ」と言うに違いない。いくら「入っていても役にも立たなかった」と説明しても信じないだろう。何しろ「covers everything」と説明しているのだから。家庭の平和のために必要な経費だったということにしておこう。

無意味とはわかっていても文句は言いたくなるので議論が長引いてしまった。ぎりぎりで飛行機の時間に間に合って、7時頃オークランドに着いた。日本に帰る飛行機は翌朝9時半だからオークランド泊まりになる。キャンプの大きな荷物をもって、泊まるだけに町まで行くのはばかげているので、空港直結のホテルを予約しておいた。到着したのは国内線ターミナルでホテルは国際線ターミナルにある。フライトは明日だから航空会社に預けるわけにも行かず、空港のカートに荷物を載せての移動なのでバスに乗るわけにもいかない。歩くとかなり遠い。日本への便はほとんどが、朝だからオークランド空港は要注意だ。

そんなことで、10日間のキャンプ旅行が終わった。安上がり旅行のつもりだったが、車の傷が余計な出費だったので、結局普通のニュージーランドツアー並みの費用になってしまった。それでも、息を呑むような美しさを何度も経験したし、酸素を抱えた身でキャンプで島を一周できたという達成感も得られた。楽しく、そして、心に残るたびだったことに間違いはない。
(NZ キャンプ旅行 おわり)


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