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古い写真のデジタル化 [日常日記]

どこの家にも古い写真がたくさんあるだろう。80年代、90年代にはカラー写真が普及して、プリントも安くなったから多くの写真が残っている。連れ合いがアルバムを作っていたが、写真が多くなり過ぎで、かなりの写真が箱に入ったまましまい込まれている。整理をしようと思っても、色あせた写真が多い。当時のプリントの質は高くなく長期の保存には耐えられない。

カラープリントが長期の保存には耐えられないとわかってはいたので、僕は長く残したいと思う写真にはスライドフィルムを使うことにしていた。アルバムのように手軽にいつでも開けられないし、プロジェクターで映すにしても、昼間は明るすぎてダメだから、夜に限られ、連れ合いからは評判が悪かった。しかし、これが功を奏して40年後の今も色はかなりの鮮やかさを保ってくれている。

しかしながら、手軽に見られないという難点は相変わらずだし、この先だんだんと色あせていく事は避けられない。昨今の写真はデジタルファイルだから、保存に問題はないし、テレビ画面に大きく映すことも出来るから絶対優れている。この際、古い写真をデジタル化しておくのがいいだろう。第一、デジタル化すれば場所も取らなくなる。

出始めの頃のスキャナーは300dpiで、プリントした写真しかスキャンできなかったが、最近は2400dpiつまり100分の1ミリ単位の読み取りができ、スライドフィルムを直接読み取ることができる。高分解能のスキャナーを手に入れて実際にやって見たらスライドが見事にデジカメ写真に返還された。これはいい。

ところが実はここに大きな問題があった。それは時間がかかることだ。スキャナーはA4の大きさを持っており、2400dpiでスキャンするとかなりの時間がかかる。必要なのは35mmの範囲なのだが、仮スキャンして位置を定めなければならない。フィルム面は帯電して埃が付くから、ふき取りも必要だ。結局、一枚のスライドに5分くらいの時間がかかる。

1000枚近くあるスライドをデジタル化するには相当な根気がいる。暇に任せて連れ合いにゆっくりやってもらおうかと思っていたが、抗がん剤治療が始まった今、とてもそんな元気はない。僕だって10時間もスキャン作業を続ける気力は失せているから、正直、降参するしかない。

世の中にはこういった需要があるのだろう。「フィルムスキャナー」という商品がある。数千円くらいからあり、簡便にフィルムをデジタル化できる。これはスキャナーとは言っているが、フィルムを透かして見て内蔵のデジカメで写すものだ。画素数から言えば2400dpiに匹敵するのだが、内臓のデジカメのレンズがいい加減だからピントが甘い。一般に接写のピント合わせはなかなか難しいものだ。結局かなりぼやけた写真になってしまう。評判は良くない。

一方で、デジタル化ビジネスというのもあることがわかった。フィルムや写真を送ればデジタル化してくれるのだ。納期を急がなければ一枚25円といった安い価格で引き受けてくれる。1000枚で25000円だ。根気がなくなった自分の現状を考えるとこれくらいの出費は惜しくないような気がする。一枚5分かかるとなると時給300円の仕事だ。

ん? そんなビジネスがあるか? ひょっとしたら。「フィルムスキャナー」を使ってピンボケ写真を作ってくれるだけなのではないだろうか?ネットを検索してどんな品質に仕上がってくるのかを調べて見たがあまり情報はない。古い写真をどうするか。なかなか結論が出ない。

戦果は出ている、けど味方の消耗も激しいーー抗がん剤投与 [骨髄腫]

我が連れ合いの多発性骨髄腫。VRD療法3クール目になった。BD療法で行き詰まり停滞していた数値も再び下がりだした。IgG1121、これは正常範囲に入った。βマイクログロブリン2.3、あと一息で2を切ることができる。感度の良い、フリーライトチェーンはまだκが1360だからとんでもなく高く、κ/λも97だから1.4には程遠い。しかし、一か月前は545だし、その前は高すぎて測定不能だったことを思えば相当な改善だ。

ただ、症状としては悪化が進んでいる。副作用で一日中寝込んでいる日が多くなった。圧迫骨折の痛みが続いており、コルセットをつけてオキシコンチンを処方されているが、これも長い。骨折はそろそろ治癒してきてもいいはずだ。コルセットの圧迫感も長引くとつらい。しかし、痛みを感じない状態でコルセットを外すのは危険だ。また他の骨折をしたのでは元も子もない。

痛み止めの麻薬オキシコンチンを6錠から3錠さらに2錠に減らしてきた。減らしても痛みは、そんなに増えないから多分圧迫骨折は治癒してきているのだろう。炎症反応を示すCRPも下がってきている。しかし、減らすたびに強い離脱症状が出る。今回とうとうゼロにした。1錠2回を急にやめてしまうのはきついと思ったのだが先生は「1錠以下はありません」というころで、半錠という提案は没になった。

案の定、やめた翌日から3日に渡って吐きまくり、夜中も嘔吐で寝られず、体中に痛みが出てくるし昼間も倦怠感にさいなまれることになった。何もする気がなくなる。離脱症状は一時的なものであるが、倦怠感などの副作用は持続する。おそらくレブラミドの副作用だろう。食欲もなく体重がかなり減って来ている。気力も減退して弱気なことを言いだした。

体力の消耗が激しいが、あと2クール。なんとか持ちこたえて、寛解に持ち込み自家幹細胞移植に持って行きたい。ガイドラインによれば65歳以下が対象なのだが、治療開始の時に、元気だから持ちこたえられるという判断だった。今なかなか微妙なところに来ている。年齢で対象外としているのにはやはり理由があったのだ。「我敵陣ヲ突破セリ、サレド味方ノ損傷ハ極メテ多シ」といったところだ。

再度の挫折-----進まない抗がん剤治療 [骨髄腫]

配偶者の多発性骨髄腫。自家幹細胞移植を目指しているのだがなかなかうまく行かない。CBD療法はエンドキサンがきつくて挫折。VD療法は4クールやったけど成果がいまいち。VRDにしてやっと効いて来たと思ったら、これも倦怠感が強く、眠れず、食べられずでかなり衰弱して来ている。

しかし、ネガティブばかりではない。何よりも、圧迫骨折の痛みが薄らいだのは相当な進歩だ。痛み止めにオキシコンチンは欠かせず、毎日ボーッとしていたのだが、これは解決する。断薬には激しい離脱症状を乗り越えなければならなかったがなんとかなった。あと少しの事だからと励ましながら通院日に臨んだ。

痛みは取れているし、眠れないのは眠剤を処方してもらえばいいからそれをお願いしようと打ち合わせていたのだが、倦怠感疲労感は限界を超えていたようだ。突然「レブラミドをやめてほしい」と自分で言いだしてしまった。これには僕も慌ててしまった。先生は、基本的に患者の希望を受け入れる立場だ。完治のない病気だから、最初から緩和ケア的な対応がある。

確かに衰弱が激しく、このままではたとえ寛解したとしても、肝細胞採取ができるだけの体力が続かないようにも思う。2クール目に入っており、あと少しで予定の3クールが終わるし、確かに効果が見えているのだから残念ではあるが、再びの挫折を受け入れるしかない。

実は僕は耳がよく聞こえなくなっていて、詳細は聞き取れなかったのだが、先生は、レブラミドなしの治療として新薬カイプロリスの使用を考えているようだ。病院のベッドに空きが出来たら、入院して試してみることになった。それまで、またVD療法に戻る。VDでは進展は望めず現状維持でしかない。

カイプロリスはベルケイドの改良版で、より選択性が高く、ベルケイドで問題だった末梢神経障害を低減させたものだ。カイプロリスならレブラミドなしで効果が出るという保証があるわけではない。KRD療法としてカイプロミスでもレブラミドとの組み合わせが多いようではある。新薬カイプロミスは、ベルケイドが効かなくなった時に使えると思っていたのだが、ここで使ってしまうと後の手がないことも気になる。心臓への負担もあるし、彼女は副作用に敏感だから新たな副作用が出現するかもしれない。

レブラミドを停止して一週間くらいになるが、食欲が出てきたし、倦怠感も少しは和らいだようだ。症状としては元気になっているが、もちろんこれは骨髄腫の治療が進んだわけではなく副作用が低減されただけだ。おそらく来週から入院でKD療法が始まる。良く効いて、副作用も少ないことを願う。なんとか幹細胞移植にたどり着きたいものだ。