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連れ合いが寝込んでしまった [日常生活]

久々にサンフランシスコから孫がやってきて、張り切り過ぎたおばあちゃんは、孫が帰ったあとにダウンした。孫がいるときから熱があったのだが、いいところを見せなくてはいけないから無理をしたのがたたった。「もう熱は下がった」などと言っていたが、実は37.8度に下がっただけだったのだ。

空港に見送りに行って帰り道からヨタヨタになった。それが結構長引いている。多発性骨髄腫を抱えているから、もしやと心配になったのだが、病院で検査をしてもらっても特に大きな問題はない。風邪と喘息の症状が重なっているだけらしい。多発性骨髄腫の方は、かなり数値が上がってきたが、まだステージ1の範囲なので治療はやっていない。何にしても年をとると治りが悪いということだ。

それで僕が家事をやることになった。もっと長引けば、洗濯とか掃除も問題になるだろうが、まだ4日目くらいだからそれはない。とりあえずは食事の心配をするだけだ。ちょっと不安ではあるが、僕が料理をして腕前を見せてやろうと思った。料理の仕方は本に書いてあるし、ネットでも調べられるから、まちがいなくできるはずだ。しかし食材を買いにスーパーに行って驚いた。料理なんかしなくても、あらゆるおかずが売ってあるではないか。

スーパーにはしょっちゅう行っている。いまさら発見する事ではないのだが気が付かなかった。僕がスーパーに行く目的は連れ合いが買い物をしている間に歩いて万歩計のカウントを上げることにあったので、実は売ってある品物をよく見ていなかった。売り場のかなりの面積をこうした出来上がりの食品が占めている。値段もそれほど高いわけではない。百戦錬磨の連れ合いならいざ知らず、僕が料理するよりこのほうがうまいに決まっている。

ちなみに今日の夕食は、いなり寿司とかき飯、野菜の煮物、中華サラダと茶碗蒸しだ。しめて1500円、食い残すくらいの分量もあったので翌日の昼食になった。料理手法としては電子レンジでチンとすればしまいだ。もちろん連れ合いは、最悪の味付けだと酷評しているし、確かに妙に甘い変な味だが、そう不味いわけでもない。

世の中にはこうした出来合いのおかずの需要が多いようだ。共稼ぎで、どちらも残業があったりすれば、帰ってから料理をする余裕はないだろう。「天ぷらって家でも作れるの?」と言った子供がいて驚いたことがあるが、これはもうありふれた現実だ。日本の家庭から料理が失われていくのだろうか。

年金が少ない老人にはこれでもきついから、もっと節約する工夫がをしている人が多い。やはり自分で料理した方が経費は少ない。しかし、自分で料理すれば1500円のうちどれだけ節約できるだろうか。働く無理が効く共稼ぎの若いカップルならアルバイト暮らしでも、すぐに稼げる金額だ。料理に時間を使うより、時給を稼いだ方が割がいい思うだろう。出来合いのおかずが若い人たちに普及するはずだ。

少し余分に働けば料理なんかしないで済む。食うには困らないから楽しく遊べる。正規の雇用が減って、若い人たちは非正規の不安定な職に追いやられ、悲惨なことになっているのに、20代の生活満足度は高く、自民党政権の支持率が高いのだと言うのもこんなところから来ているかもしれない。

子育てが始まり、時間がなくて収入が減る時になって初めて生活の苦労が始まる。食事は出来合いのものばかりで、残業だらけのすれ違いを続け、それに育児の負担が重なれば、不和も生まれる。離婚したシングルマザーも増えているという。こういった人たち、その子供たちが世の中の不幸を全部背負い込むことになるのだろう。

いやはや大変な世の中だ。連れ合いが寝込んで、うまい食事が食べられないなどと嘆いている場合ではないのかもしれない。

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