So-net無料ブログ作成

「やきそば」の作り方 [日常生活]

抗がん剤の副作用に悩まされながらも連れ合いはお料理をする。自分しかできないと思っているのだ。僕だって「の素」で料理することも出来るのだが、あまり出番はない。もっぱらメモを持たされて買い物に行くのが僕の役目だ。最近はスーパーのどこに何があるかも頭に入って来た。それだけではない。土鍋で「ご飯炊き」も大分慣れてきた。彼女も僕が炊いたご飯が美味しいと認めざるを得ない。

実は、僕にも連れ合い以上にうまく作れる得意料理があるのだ。それは「焼きそば」である。四十数年前から、僕は焼きそばの達人だった。

その頃の学生が住んでいたのはアパートなどではなく、下宿屋ないし間借り部屋だ。三畳一間で共同トイレ、風呂は銭湯に行く。もちろん炊事場などはない。冷蔵庫もないから部屋で食えるものは非常に限定されていた。まあ、即席ラーメンが定番だった。まだ、カップラーメンなどはなかったから、ラーメンも鍋の用意、後始末が結構面倒だった。焼きそばの利点は後始末が楽なことだ。

洗面所からフライパンに水を入れてこぼさないように持って来る。電熱器で沸かし、インスタント焼きそばを入れる。この時、水の量というのが非常に重要だ。麺が潤びて水分を吸い込むと丁度お湯が無くなると言うようにしなくてはならない。部屋の中で余ったお湯を捨てるなどということは出来ない。味的にもこれがいい。麺で最悪なのはゆですぎて伸びたものだ。

水分が蒸発したところで、粉末ソースをまぶして、青のりを掛ければ出来上がる。フライパンから直接食べるので皿とかはいらない。で、僕が持っていたのは当時最新式のテフロン加工がしてあるフライパンだ。何もこびりつかないから、食べ終わった後の始末は、トイレットペーパーでぐるっと拭くだけだ。ラーメンのように鍋を洗いに行ったりする必要がない。

ということで、僕の常用食は焼きそばであり、来る日も来る日も焼きそばを食べていた。焼きそばに関しては僕の調理経験は連れ合いをはるかに凌駕している。

しかしながら、経験豊富なだけで名人と言うわけには行かない。絶妙の水加減も、台所があって、いくらでも余った水分を捨てられるとなれば、価値は半減する。冷蔵庫の中には、野菜やお肉があったりするのだ。こういった材料をうまく使わなくてはならない。ここで僕の秘伝を公開しよう。

単に袋の中のものを使うだけでは駄目だ。肉類が少しあると、かなり味が引き立つ。豚肉がなくともサラミソーセージとかベーコンがあれば入れる方が良い。野菜では玉ねぎが使いやすい。玉ねぎは炒めると思いのほか分量が減る。小さなものなら一個全部入れてもいいくらいだ。

焼きそばだからまず麺、と考えてはいけない。そばに具を入れるというより、焼きそばと野菜炒めを混ぜ合わせるという考えが正しい。麺の処理を始める前に、フライパンに油をひいて、こういった材料を炒めるというのがコツだ。炒めるというのは加熱しながらかき混ぜることだ。

炒めたら「塩コショウ」を振りかける。塩と胡椒かと思ったが、最近は二つが一緒になったものが使われるのだ。「塩コショウ」を振りかけると野菜がしっとりとするのがわかる。

これをお皿に移して、やおらフライパンに水を入れて沸かす。麺を入れて、ほぐすのはいつもの手順だ。水が多ければ早い目に水分を捨てる。やはり、ゆですぎに気を付けることが大切だ。粉末ソースをまぶしたりするのは弱火にしておいてするとやりやすい。作っておいた具をいれてもう一度よく焼く。青のりを振りかけて、絶品の焼きそばになる。

連れ合いは焼きそばが料理だとは認めようとしないのだが、この作り方を講釈して見た。例によって、どうせケチをつけるだろうとは思っていた。「作り方も何も、普通にやっているだけでしょ。他にやり方があるわけじゃなし。」

そうかなあ。結構工夫したつもりなんだけど。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

milkomeda

はじめまして。
身内に間質性肺炎の者がおります。
おらさんのブログを拝見して元気付けられました。
ありがとうございました。
by milkomeda (2017-06-16 18:54) 

おら

読んで下さってありがとうございます。体に病気はなかなか手ごわいですが、気力で負ける必要はありません。頑張りましょうね。
by おら (2017-06-17 15:46) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0