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ステロイドと感染症 [療養]

僕が間質性肺炎に対して服用している主要な薬剤はステロイドなのだが、効能を見ると、膠原病、ネフローゼ、関節リウマチ、重い喘息、ひどいアレルギー症状、めまい、耳鳴り などが挙げられており、実際には内科、耳鼻科、眼科、皮膚科、精神科など、あらゆるところで使われる万能薬のようなものだ。ある医者は「原因不明で対処法の無い時はとりあえずステロイドですね」などと言っていた。

しかし、その使い方は難しい。ステロイドの弊害がとりわけ皮膚科などで取りざたされることが多い。湿疹などに劇的な効果を示すのだが、常用していると、前にも増してひどい症状が現れてくる。一般的にステロイドを増量した時に効果が顕著なのだが長続きしない。間質性肺炎ではパルス的に短時間の大量投与が急性増悪の対処法になっているが、これもなかなか難しいようだ。

僕の場合も、一回目のパルスは効いて急性増悪を逃れることができた。しかし、2回目の時は効果が見られず、あちこちに感染症が現れ、発熱が続き、視力が衰え、体がふらつき、肺の炎症は増大し、大変な目にあった。先生の英断で、検査数値を無視して、レントゲンの所見で見ながら、とにかくステロイドを減らして行くことにしたのが功を奏して回復を果たすことができた。パルスを与える前のステロイド量が多いとパルスの効果がないように思う。

定常投与も分量が微妙で、わずか1㎎でも、大きく体調が変わることが多い。増やすときは、大きく増やし、いつまでも続けず、徐々に減らして行くと言うのが定番の使い方になっている。増やし方が足らず追加して行くことになるとかなりの量でも効かない。減らし損なうと副作用ばかりが残るし、一気に減らすと症状の再発が起こってしまうから、この、増やす減らすのコントロールが非常に難しい。経験を積んだ臨床医の業だと言える。人によってステロイドの作用は異なり、体の変化を一番鋭敏に感じられるのは患者本人だから、患者の方の修練も必要なのではないだろうか。

ステロイドを服用している人が一番気にしているのは感染症の問題だろう。ステロイドは免疫抑制するので、当然感染症リスクは高くなる。しかし、それがどの程度であるかは人によって異なる。過剰防衛で引きこもってしまったりするのも考え物だ。僕の場合は現在13㎎であり、普通にはかなり用心が要ると言われている分量なのだが、あまり気にしていない。今年は、人の集まる所に出かけることもあったが、インフルエンザにもかからなかったし、風邪も引いていない。

ステロイドは副腎皮質ホルモンであり体内でも8㎎-10㎎位が分泌されている。長期にわたってステロイドを服用すると、徐々にその投与量が増えてくるのは副腎からの分泌が減ってくるからだ。僕のように10年もステロイドを外部から注入していると、副腎からの分泌はもうあまり行われていないだろう。だから13㎎飲んでいても、通常状態からの増加量は実質的には5 ㎎ということになる。5㎎なら、そう用心深くする必要もないのだ。

出かけるときは厳重にマスクをすることが推奨されているようだが、これも僕はあまり意味がないと思っている。ウイルスの大きさを考えればマスクなどは素通りすることが明らかだ。咳で飛沫が飛び散るから、うつさないためには有効だが、うつされないためには無意味だ。むしろ、うがい手洗いが大切だ。ドアノブなどについていた菌を手で触り、手から食物とともに口内に入るといった感染が一番多い。

長くステロイドを使っている場合に気を付けなければならないのは「飲み忘れ」だ。体内からの分泌がないから、飲み忘れた場合、極端なステロイド不足が起こる。体のあちこちが痛み、倦怠感、発熱と言うことになる。完全に体調のバランスが失われる。とりわけ、朝に分量を集中させているとこの被害が大きい。体内分泌の不足を補う分があるなら、それは朝夕に分散すべきだろう。だから今は、朝8㎎夕5㎎という配分にしている。

間質性肺炎や膠原病に対する唯一とも言える効果的な薬剤であるステロイドだが、骨粗鬆症とかミオパシーによる筋力の低下とか、避けがたい副作用を伴うこともまた事実だ。僕の体はステロイドで持っているようなものだから、これをやめるわけにはいかない。なんとか、うまく付き合って行くしかないのだ。分量のコントロールに習熟する必要がある。
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コメント 2

YAMA

 マスクの効用についてですが、ウィルスが単体で空気中を浮遊することは無く静電気の影響で小さなホコリにくっついて浮遊すると思われます。
 従って浮遊している物の大きさは小さくても数十分の一ミリ程度なのでウィルス感染防止にマスクは有効だと思います。老婆心でした。

 
by YAMA (2017-09-14 15:10) 

おら

なるほど、微粒子に対するフィルターと言うことですね。でも浮遊粉塵の大きさは1/100ミリ以下です。それより大きなものは早期に落下してしまいます。吐き出された飛沫は水分が蒸発して5/1000ミリ位の粒子になるそうです。N95規格などといった特別なマスクでなく、普通のマスクでどれほど役に立つのでしょうかね。少なくとも顔に密着して横からの流入がないようなものである必要があるでしょうしね。
by おら (2017-09-17 15:52) 

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