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介護保険は役に立つのか [日常生活]

連れ合いの抗がん剤治療が始まって、生活にもいろいろと問題が出てきた。僕の手にあまるところがあるのだから、手助けがほしい。介護保険による支援が受けられるかも知れないと思いついた。介護保険料として結構な額を納めてきているのだから、困った時には助けてもらえるだろう。

そこで介護保険で何をしてもらえるのだろうかと調べて見た。パンフレットを手に入れて、楽しそうなシニアの様子を描いてある表紙をめくると「受けられるサービス」というのが書いてある。老人ホームでのサービス、デイケア施設でのサービスがあるのだが、これは全く関係ない。在宅でのサービスが必要なのだが、これは少ししか書いてない。

薬の飲み方、食事など療養上の管理・指導とあるが、別に管理してもらったり、指導してもらわなくてもよい。病院には通っているし、インターネットでも調べられるからこれも関係ない。訪問リハビリというのもあって、医師の指示に基づいて、リハビリ(機能回復訓練)の専門家が利用者の居宅を訪問し、リハビリを行うというのだがこれもいらない。看護師などが居宅を訪問し、床ずれの手当てや点滴の管理というのも必要ない。身体介護というのは、排便や食事を食べさせたりする世話のことだが、もちろんこれも必要ない。

生活援助。おー、これだこれだ。介護予防訪問介護という名称になっており、「ホームヘルパーが利用者の居宅を訪問し、調理や掃除などを利用者といっしょに行い、利用者が自分でできることが増えるよう支援します。」と解説されている。うーん、ちょっと違う気がする。

今、一番困っているのは、朝のゴミ捨てだ。朝、8時までに地域のごみ収集場所までゴミを持って行かなくてはならない。連れ合いが寝込むと、僕がやるしかない。僕はリウマチ性筋痛症が周期的に出てくる。これが、たまたま連れ合いの入院と重なったから往生した。筋痛症が出ても昼頃には収まるのだが、朝は痛くて足が動かない。もともと早起きは苦手だ。5,6歩歩いては顔をしかめて立ち止まっていたら、近所の人が見かねて持って行ってくれた。実にありがたかった。これを介護保険でやってもらえると助かるのだが、朝8時までにといった時間指定の援助はしてもらえるのだろうか。「利用者といっしょに行い」と言われても困る。

次に困っているのは、ストーブに石油を入れることだ。腕を骨折して以来、重い石油缶で荷重をかけることは禁物だ。石油が切れたときに、引きずったり蹴飛ばしたりしながら持ってくるのはなかなか大変だ。前かがみになって石油を入れていると息切れしてくる。これも石油が切れた時にいてもらわないといけない。電話して、すぐに来てくれるというサービスはないらしい。

あと必要なのは調理だ。まだ経験不足で僕が料理を作ってもうまくない。腕の立つ料理人が来てくれると助かる。しかし、Q&Aを見ると、基本的に調理はしないと書いてある。宅配給食による食事が前提だそうだ。それくらいなら、飯を炊いて、スーパーで出来合いのおかずを買って来たり、寿司の出前を頼んだほうがました。担当者の判断で調理をする場合もあるそうだが、僕の場合、できないのではなく、下手くそなのだから対象にならないようだ。

そのほか大変なのは、庭の手入れだ。今は冬だから雑草も生えないのだが、夏場になると、炎天下の草むしりなどえらいことになる。想像しただけでめまいがする。しかし、これも介護保険の対象ではないらしい。清掃は患者本人の居室に限られている。

介護保険によるサービスはあくまでも介護予防のためのもので家政婦の派遣ではないと強調してある。このあたりが僕の要求にそぐわないところだ。結局、僕が困っていることは、介護知識など必要はなく、すべて家政婦で事足りる。世の中には介護保険とは関係なく、「家事代行サービス」といったものもある。しかし、一回8900円とかでは簡単には頼めない。いよいよとなったら、山のようなゴミをためておいて一括処理してもらうしかない。

そもそも、介護保険でこういったサービスを受けるためにはまず要介護認定を受けなければならない。必要なのは生活支援なのだが、認定は要介護だ。介護の必要性にポイントを付けてポイントが低いと、要支援になるしかけになっている。どんなことが項目として挙げられているかというと

自分でトイレができるか
自分で立ち上がれるか
座っておられるか
自分で食事ができるか
生年月日が言えるか
薬を自分で飲めるか

なんてことが79項目も並んでいる。寝たきり老人じゃないのだから、全部できるに決まっている。唯一ポイントが取れるのが酸素ボンベを抱えているということだ。介護が必要な状態ではないのだから要介護ポイントなど取れるわけがない。これだと「非該当」に認定されるに決まっているようなものだ。こんな役に立たない保険に多額の支払いをしているかと思うと腹が立つ。

介護保険の来歴を調べてみると、役に立たない理由がわかった。人間、年を取ると健康な体ではおられない。とりあえず命に別状はなくとも、健康体にはなれず、病院に入院して日を過ごす人が増えてきた。こういった治療のめどが立たない患者が増えると医療保険の費用がかさむ。人間の寿命が延びるとともに医療費が増えていくのは当然の成り行きなのだが政府は金を出したくない。そこで考え出されたのが介護保険なのだ。医療保険の値上げと同じことだが、役人は悪知恵を働かして別の名前をつけて別に金をとることにした。

それまで病院にあった療養病棟というのをなくしてしまい、治り切らない老人を病院から追い出す事にした。各病院は老健施設を併設して、医者や看護師の配置を減らした。治療が主眼ではなく、現状維持で生活させる施設は病院ではないから医療保険が効かない。この財源として考え出されたのが介護保険がなのだ。だから、介護保険の主な部分は施設利用になっていて、在宅の生活支援などは付けたりなである。昨今の、「改革」でさらにこれが縮められようとしている。軍事費や国威発揚ばかりに金を使いたがる政府の所業だ。

しかし、介護保険がなければどうしようもない人が世の中には確かにいる。年をとって、自分の世話ができなくなるのは当然起こることだ。身寄りがなく、一人暮らしの人であれば、現状では施設に入るしかなく、そのとき介護保険はどうしても必要になる。すでに病気を抱えている僕は、おそらく介護保険のお世話になる以前に、病院で命を終えることになるだろう。介護保険料は、介護が必要になるまで頑張って生き続けた同世代の仲間たちへの僕のささやかな応援の気持ちだと考えておこう。
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コメント 4

tati

おら様
手続きの簡略化と要支援の幅を増やしてほしいですね。
ケアマネージャーの対応で区分が変わります。

当市にはゴミの個別収集制度があり玄関で収集。
助かりました。
該当条件等は行政で異なりますが全国的に波及しているようなので
問い合わせてみてはいかがでしょうか。
では。


by tati (2017-02-27 17:27) 

おら

ありがとうございます。ゴミの個別収集については、友人からもメールで教えてもらいました。一度問い合わせて見ようかと思います。しかし、足の痛みが治まってきたので、今はちょっとずうずうしいような気がして躊躇してます。
by おら (2017-02-28 09:42) 

みいちゃん

こんにちわ、初めてお便りします、iig型です発病してまん丸7年になります、今のチオ頃は元気です、先ほどの介護のことですけど、訪問介護というものがあり、何でもやってくれます、市役所の介護課にいくとそばの、訪問介護やっているところを教えくれるとおもいますよ。きっとあつたところを教えてもらえますよ、お大事に
by みいちゃん (2017-03-02 14:07) 

おら

ありがとうございます。相談してみると言う事も大切ですね。やって見ます。
by おら (2017-03-03 14:25) 

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